マガジンの高さ調整について
こんばんは~^^
ボルトの動きが硬く、作動もなんかぎこちなくて・・・これって調整やパーツの交換でなんとかなるもんですか?
と、いうようなご相談を何度か頂いたことがあるのですが・・・
チャージングハンドルを引いた時にゴリゴリっと何かに乗り上げるような感触があったり、ボルト前進時の戻りが鈍かったりできなかったりで、微妙に閉鎖不良をおこしてしまうような場合には、マガジンの位置が適正位置よりも高くなっていることが、不具合の原因となっているケースも多いのではないかと思います。
イメージとしては、ボルト下面の赤丸で囲った辺りをマガジンで押し上げて(強接触して)しまっているといった感じでしょうか。
そのような場合は、マガジンの高さを「気密を損なわない範囲」で下げてやらなければならないのですが、汎用性のことを考えるとマガジンの切り欠き部分を広げるのは(他のM4で使えなくなってしまう可能性もあり)リスクが高いので、マガジンキャッチの方で調整を行うのが無難な選択かと思います。
調整といっても、マガジンキャッチの内側を・・・
鉄ヤスリ等を使ってこんな感じに削ってやるだけなので、それほど難易度の高いものではないかと思います。
最終的な削り幅については、お手持ちのM4との現物合わせとなりますが・・・
マガジンの高さが低すぎると気密が取れなくなり、作動性がさらに低下してしまうので、くれぐれも削りすぎにはご注意をして下さい。
上から見るとこんな感じに・・・
仕上げ面については、(表から見える場所ではないので)ピカピカに整える必要はないかと思いますが、削った面が斜めにならないように慌てずゆっくりと丁寧に削ってやって下さい。
※私はせっかちなので力任せにゴリゴリとやって何度か失敗を・・・ ><
写真がうまく撮れず、違いがよく分らなくなってしまいましたが、一応、上の写真が加工前、下の写真が加工後のマガジン位置となります。
こうして並べて見てみると、ほんの少ししか(高さに)差がないように感じてしまいますが、うまく調整ができれば(作動させた時に)はっきりとした違いが体感できるかと思います。
ちなみに、箱出し新品のS&T製のガスブロM4でも、(気密性重視のセッティングの為か)マガジン位置の高い個体が何丁かありましたので、あれ?と感じた時は、同様の加工を試してみてもよいかと思います。
※あのスチール製のマガジンキャッチを削るのはちょっと難儀ではありますが・・・^^;
余談となりますが、ボルトストップが急に掛からなくなった個体のボルトを取り出して、赤丸で囲った位置のごく小面積だけが丸く摩耗してしまっているような場合は、マガジン位置が高いことも原因の一つに考えられるかと思います。
※その他にも、バッファースプリングの硬さ、ボルトアッセンブリーの重量、ボルトキャッチの摩耗、ボルトストップの形状や動き等々も原因としては考えられますが・・・
マガジンの位置が高いと、それに伴いボルトの位置も上方に押し上げられるようになるので、当然、ボルトキャッチと接触する面も上方にズレた状態(小面積での接触)になってしまいます。
それでも作動させて間もない時は、ボルトキャッチと接触する面の(ボルトの)角ががんばってくれるのですが、なにせスピードも衝撃もすごいですから、すぐに角が削れて摩耗してしまい・・・><
一見正常に動いているようにみえても、マガジンの高さは要注意・要確認ということで!
という具合に、今後、同じご質問を頂いた時に、文章だけの回答だと少しややこしいかな?と思い、写真も何枚か交えての記事を書いてみましたが、これを書きながら感じたのは、ややこしく分かりづらいのは・・・
単に私の文章力の低さ故な気が・・・orz